こちらからは以上です。

得意科目はアニメと音楽です。

ブギーポップは青春だ。

ブギーポップは笑わない (電撃文庫)

 

最初の出会いは確かこうだ。

 

 

西尾維新奈須きのこが色んな媒体で「強く影響を受けた」と語っていたことから僕は上遠野浩平とそのデビュー作である「ブギーポップは笑わない」について興味を持つことになった。

書店のライトノベルコーナーを探してみる。すると端の方にひっそりそれはあった。魔術師と思われる服装をした女の子が目印の一巻を僕は手に取ってレジへと提示して購入をした。

 

 

それこそが忘れるはずもない「名作」を手にした瞬間だった。

 

 

 

 

 

ブギーポップアニメ化 

夜明けのブギーポップ (電撃文庫)

ブギーポップは笑わないが再びアニメ化する」

その知らせは僕だけでなく業界の著名人も反応を示していた。ブギーポップは笑わないが初めて世に出てきたのが1998年、今年でもう20周年だ。

長く深い歴史の中で影響を受けた人は数知れず、きっと業界の最前線の文化人は一度は読んだことがあるのだろう。

ブギーポップという作品はライトノベルを代表するひとつのお手本としてブームを先陣していった。

私が初めてブギーポップを読んだ時は「淡々としていてそれでいて見事に面白く深い文章」そんな印象を受けた。

上遠野浩平の文体は基本的に心理描写をあまり描かないようにしている。人との会話や行動だけを淡々と描いている。それだけだと普通は読者に作者の意図が伝わりにくいのだが上遠野浩平はその不思議な文体でブギーポップの世界観を作り上げてきた極めて才のある小説家だと思う。

登場人物の多くが思春期を過ごしている若者であることもこの作品の特徴であり、悩みや苦しみを抱えた人間がどのようにして道を切り開くのかが一巻ごとに見どころでもあったりする。

今まさに思春期を過ごしているそこの君も読んでみたら伝わるものはあるかもしれない。

 

 

ブギーポップの功績はかなり大きく、ライトノベルの今の主流を作り上げていったのはまさしくブギーポップなのは間違いない。

特に西尾維新氏は常々影響を語っており、まれに自分の作品でもオマージュと思われるシーンが存在したりする。時雨沢恵一氏もブギーポップを読んで電撃小説大賞に応募することを決めたようだ。

これを書いている僕も影響を受けているし、むしろこれからも若い世代に刺激を与えてほしいと切に願う作品である。

 

 

 

世界の敵

ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーターPart2 (電撃文庫)

ブギーポップ一巻の物語はどんなものなのか?

簡単に話すとこうだ。

学園に潜んでいる人喰いの化け物をブギーポップが倒す。おっとこれだけじゃないんだぜ、ブギーポップは。

この一巻の構成はそれぞれの登場人物(主人公、敵、他のわき役キャラ)の視点で物語が語られ、全ての物語が最後にすべて重なり全体像がわかるものとなっている。

登場人物たちの人間像はほとんどが悩みや苦しみ夢や希望を抱えた10代であり、彼らが苦悩しどんな決断を下すのかというのが物語のキモだ。

序章の語り手である竹田啓司は進学校に通っているのにデザイナーへの道を進むためにデザイン事務所への就職を選んだことでクラスでは浮いた存在となっている。ある日、恋人である宮下藤花が黒帽子を被った魔術師のようなコスプレをして「自分は世界の敵と戦う自動的な存在、ブギーポップだ」なんてことを言ったことから物語は始まる。

「世界の敵と戦う」と言う彼(彼女)のことは最初は奇妙に思ったけどもクラスから孤立していた竹田君はブギーポップのことを心から本音で話しができる「友達」となる。自分の恋人の別人格が学校で唯一心が許せる存在になる不思議だけれども彼の中で爽やかな風が吹いたような気持ちになる。そして、ブギーポップの中でも唯一の友人となっていく。

序章を最初に読んだ時の感動は今でも覚えている。こんなにも作品の世界に導いて、友情を綺麗に描いている一例は私は知らない。

 

 

序章が終わると次の章ではブギーポップの語る「世界の敵」のひとり、人喰いとの対決がメインになる。学園に潜む人喰いは何者なのか?そこで語られる学園の少年少女たちの感情とは?ここからはアニメなり小説なり自分の目で確かめてほしい。

ひょんなことから特殊能力を手に入れた主人公なんてやつもいない。幼馴染の男の子の世話を焼き続けるヒロインもいない。そこにあるのは少年少女の感情だけ。奇妙だけど心が洗われるような新しい気分だ。

 

 

 

 

 

 

 

青春の物語 

ブギーポップ・イン・ザ・ミラー 「パンドラ」 (電撃文庫)

...どうにも抽象的ことばかり書いてきた。それだけブギーポップのことを語るのは難しい。自分の執筆能力の低さを嘆くばかりだ。

けど確かなことがひとつだけ言える。それはブギーポップは何かに悩む中高生へのメッセージが秘められているんじゃないかなと。もちろん大人の心にも響く言葉やシーンもある。けどそれ以上に心に響く年齢層は大人になる一歩手前の中高生だ。僕はそうだったから気持ちが分かるけどブギーポップの登場人物たちはいつも何かに足掻いて戦い、必死に自分の中で納得のできる答えを探しているんだ。自分の中で確固たる自信を見つけたい。自分が大嫌いでしょうがない。これを読んでいる中高生のみんなはそんなことを考えていないだろうか?そんな君たちには是非とも「ブギーポップは笑わない」を読んでほしい。そこから答えを見つけてくれると僕もうれしい。

 

内容的にはざっくり話すと前述の通り「世界の敵」と戦う話だがそこにいつも関わってくるのは統和機構と呼ばれる組織が関わってくる。作中で登場する超能力者たちはMPLSと呼ばれ世界の敵もほとんどがこのMPLSであることが多い。

登場人物の名前や能力名は洋楽から拝借しているがこれは作者本人が大ファンのジョジョの奇妙な冒険でも使われている手法でリスペクトの念を込めているかと思われる。あとがきの最後に書いてある曲も洋楽だったりでかなりの音楽好き。個人的にはキノの旅時雨沢恵一さんと同様にあとがきをいつも楽しみにしてます。

凪とか綺の話もしたいけど。ここから先はアニメもしくは原作小説を読んでほしい。そこでどんな感想を持ったのか、こっそり僕に教えてほしい。

 

 

 

 

boogiepop-anime.com

 

 

ブギーポップは笑わない (電撃文庫)

ブギーポップは笑わない (電撃文庫)